1981年第5回高知競馬5日目

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この日はアラブ優駿にあたる長尾鶏賞が行われ、福山から応援騎乗の荻田騎手が1着。
NAR上に忽然と表れる荻田騎手の名に、「なぜ高知のレースに荻田騎手が?」と常々疑問に思っていたのが発端になった今回の調査。

もちろんその経緯を知ることができたので満足なのだが、アラブと言ってもダービーなのにメインレースの座を譲っているとは思いもしなかった。

そのサラ系Aのレースは当時の高知最高峰のクラスで実績馬ばかり。
その成績を追っていると高知県知事賞の前身にあたる新春杯と、高知市長賞の前身にあたる南国特別の扱われ方がNAR上とJBIS上で異なっていることに気づく。

高知県知事賞はサラブレッドの大晦日頂上決戦、高知市長賞はアラブの正月頂上決戦として晩年は施行されていた。

しかし県知事賞の前身である新春杯は1984年(1983年度)1月からサラブレッド系競走になっているが、その前年まではアラブ系競走(もっと以前は混合?)。

そして市長賞の前身である南国特別は1983年12月からアラブ系競走になっているが、その前年まではサラブレッド系競走。

つまり83年度開催からレースの条件を入れ替えているのだが、NAR上は元の種別競走で県知事賞と市長賞の区分を行っているため齟齬をきたしているようなのだ。

もっとややこしい話をすると、当初は高知県知事賞は高知市長賞、高知市長賞は高知県知事賞として施行されている。

つまり、高知県知事賞は高知市長賞と名を変えて施行され、1983年度からはサラブレッド系競走からアラブ系競走に変更
そして高知市長賞は高知県知事賞に名を変えて施行され、1983年度からアラブ系競走からサラブレッド系競走に変更された、ということのようだ。

こうして記事を書きながらも、自分が書いていることが正しいのか不安になってくる。
1981年第5回高知競馬1日目
1981年第5回高知競馬2日目
1981年第5回高知競馬3日目
1981年第5回高知競馬4日目
1981年第5回高知競馬6日目

1981年9月6日(日) 高知競馬出走表

1レース サラ系C 1200m

単勝2番 1980円
複勝2番 130円 1番 130円 4番 180円
連複1-2 560円

特記事項

タカサゴシプリは高知産のサラブレッド。

2レース サラ系C 1200m

単勝4番 610円
複勝4番 460円 5番 170円 3番 640円
連複4-5 1240円

3レース サラ系C 1200m

単勝1番 230円
複勝1番 160円 3番 180円 8番 390円
連複1-3 890円

4レース サラ系C 1200m

単勝4番 2660円
複勝4番 590円 5番 210円
連複4-5 2120円

5レース アラ系C 1200m

単勝3番 230円
複勝3番 160円 4番 180円 7番 180円
連複3-4 680円

6レース アラ系C 1200m

単勝4番 350円
複勝4番 270円 3番 160円 6番 140円
連複3-4 1030円

7レース サラ系C 1600m

単勝1番 270円
複勝1番 150円 5番 320円 3番 120円
連複1-5 5120円

特記事項

キングペガサスとギヤラントスターは79年のジュニアゴールデン賞の1・2着馬。
ギヤラントスターは翌年のやいろ鳥特別(後の南国優駿)でも2着。

8レース アラブ4歳優駿長尾鶏特別(高知県印刷工業組合理事長賞) 1600m

単勝1番 800円
複勝1番 330円 8番 420円 3番 1090円
連複1-8 4760円

特記事項

このレースで荻田恭正騎手が高知の重賞を制していたことが今回の調査に踏み切った理由。
この2か月前にテルステイツで金杯を制しており、これが重賞2勝目。
今回の福山からの遠征騎手の中では最も出世した騎手だけあって、高知初騎乗初勝利と高知重賞制覇の離れ業をやってのけた。

シルバースコツトは網走産で、個人的にはあまり見なれなかったので取り上げた。

9レース サラ系A 1800m

単勝1番 370円
複勝1番 120円 8番 180円 7番 140円
連複1-8 480円

特記事項

重賞が行われたが、こちらがメインレース扱い。
サラブレッドのA級とあってどの馬も実績は十分。

ハイセイウンは公営中京の中京盃で坂本敏美騎手を鞍上に迎え優勝。
重賞勝利はその1つだが、2着3着まで含めるとかなりの活躍馬であり、JBISでは判らないがトパーズオープンとルビーオープンの両オープン競走を制している。
高知でも重賞戦線で活躍。

ベルダンデイは高知の重賞戦線を長く賑わせた馬。
JBISには載っていないが室戸特別という競走も制している。

ユウセイフブキは金沢で重賞を好走した後に中津に移籍し中津記念を優勝。
その後に高知に移籍し足摺特別を優勝。

トツプバリモスは前年の名古屋・ダイヤモンド特別の優勝馬。

ヒデセスラスは直前の開設53周年記念(荒尾競馬)で2着の後に移籍。
年末の南国特別で81年は2着、翌年は3着。

シンワキシーは80年の建依別特別の勝ち馬で、81年の室戸特別を制している。

10レース アラ系B 1600m

枠番馬名斤量騎手
1エスパータカシ56打越
2フクボーイ55松木
3ユキノヒカリ55三小田
4ムカワザン55
5フクハヤト56大内
6オークエビス56曽我
7パフオークイン54松下
8リユウルーラー56細川

単勝1番 140円
複勝1番 110円 2番 160円 8番 160円
連複1-2 510円

特記事項

エスパータカシは78年の広峰賞(姫路競馬)で2着、年明けの建依別特別で優勝。

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