父馬がよくわからないまま輸入されたリンデイエン

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フランスから輸入されたアングロアラブ系種牡馬リンデイエン

主な産駒として、福山競馬にてアラブ王冠を制したハマリンなど数頭の重賞勝馬がいる。
後年にリンデイエンは輸出された記録が残っている。

この馬が輸入された当時は他にもフランスから輸入されたアングロアラブ系種牡馬が多数。
エルシドガリトゴアツエンサバンダーシロコトスカイドルマンプンジャブバーマンルサルスなどがおり、どの馬も産駒が重賞を制した記録が残っているだけでなく、日本のアングロアラブ系競走馬において最晩年まで父系統に名を残すこととなる馬もいる。

さて、リンデイエンに話を戻そう。
JBIS Searchによれば父Flocon Rose、母La Qualette、異国のアングロアラブとなると全くピンとこない。
それは現在でも、日本ではまず見かけることのない系統を持つサラブレッドが輸入されることがあるので、ピンとこない例があるのは仕方がない。
ただ、そもそもリンデイエンが輸入された当時は、この父が正しいのか確定できていなかったようなのだ。


よって父の紹介が2例に渡っている。

リンデイエンについての紹介記事について、父がニサールまたはフロコンローズと記載されている。
当然既にスタッドインしている状況であり、その段階で父がはっきり判っていない状態であったということ。

そしてこの父が判っていないこの状態のまま、日本で血統登録されたことが伺える記録がある。
公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)内でのリンデイエンの父馬が、Nithard,or Flocon Roseとなっているのである。
これは上に掲載した紹介文そのままで登録されたことを表している。

このNithard,or Flocon Roseの血統は、父がNithard、母がFlocon Roseと両親ともに牡馬。
更にNithard,or Flocon Roseの生まれ年1961年、これはFlocon Roseの生まれ年である。

憶測になるが、日本で繁殖馬となるためにリンデイエンにかかる血統を登録する必要があった。
しかし父馬がどちらかなのか不明、とは言え登録ができなければ繁殖馬にすることができず、ひとまず不明のまま登録した結果がこの父表記ではないだろうか。

JBISでは父をFlocon Roseとしているが、これは父をFlocon Roseと確定できたのか。
それとも結局判明せず、とは言えニサールまたはフロコンローズのままでは問題がある・・・という思惑があったのか。
いずれにせよ今となっては真相を知ることはできないだろう。
なお、JBIS上にもNithard,or Flocon Roseの登録が残っている。

ちなみにJBISやJAIRSの登録通りであればアラブ血量は37.45%、紙面では31%と血量にも違いがある。
この血量であれば、アラブ血量が多めのサラ系牝馬との産駒でなければアラ系とサラ系の分類を違えることはないだろうが・・・。

このリンデイエンの母La Qualetteについても興味深い点がある。
La Qualetteは馬術競技馬であり、その母La Babette、更にその母La Divetteも馬術競技馬と、アングロアラブであることを考慮しても珍しい血統であること。
さすがに母父の経歴までは不明であるが、母系は完全に馬術競技馬である可能性もあり、もっと言えばリンデイエンの競走成績に触れられていないので、リンデイエン自体が競走馬ではなかった可能性もある。

今のフランスにリンデイエンの血統にゆかりのあるアングロアラブがいるのか不明だが、この辺りの調査を進めたい。
とはいえ何から手を付ければよいのか全く分からず。
お知恵を貸していただける方がいらっしゃれば、ご教示いただきたく存じます。

コメント

  1. レミスカレ より:

    サイトを拝見しました。とても興味のある内容でした。お力になれるかわかりませんが、知っていることを書き記しておきます。リンデイエンの同期にして日本に輸出された仏産アラブは2頭います。アニスとモンクールです。彼らを通して何か探ることができるかもしれません。既知の事かもしれませんが一応書き残しておきます。

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