同じ開催で行われた第30回アラブ王冠
スイグンがいないこの場ではユノエージェントが順当勝ち
目の上のたんこぶのデザートビューがいたことで人気を落としていたラピッドリーランが2着
デザートビューは大差圧勝の印象が、ユタカリュウオウは2歳戦線を引っ張ってきた印象があるだけに寂しい結果です pic.twitter.com/3qT9VcJ2Qv— 昔の福山競馬のブログの人 (@FCK_no_blog) July 13, 2019
この年のアラブ王冠は、11月に行われた全日本アラブグランプリを優勝したスイグンが見送ったことでユノエージェントの順当勝ちムード。
実際に危なげなくその通りの結果となったのだが、2着に後のタマツバキ記念馬ラピッドリーランが入ったのにもかかわらず配当が4ケタ配当。
というのもラピッドリーラン、前走のアラブグランプリでは暴走に近いペースで走り大惨敗をし、それ以前にも勝ちきれないレースが続いていた。
その勝ちきれないレースには当時の福山の女傑と言って過言でないホマレエリートが勝ったビーナス賞も含まれていて、相手が悪いレースもあった。
しかし言い訳できないのが、3歳牝馬特別でイケノスカレーに敗れたこと。
確かに連勝中で勢いがあったが、既にB級でも勝っていたラピッドリーランが負けてしまうのでは、調子や距離適性を疑ってしまう。
事実ここまでで1800m戦では2着が最高位であり、アラブ王冠も1800m。
加えてラピッドリーランよりもテンが速いデザートビューに、直近では先着を許してばかりのクールフォーチュンも出走している。
これだけの悪条件が揃っていれば、ここまで人気を落としていても仕方がない。
しかし馬場にも助けられ2着になり、次走のA3、更にA2と連勝しオープン入り。
その後も手ごわい相手が次々に現れていく中でも、マイル戦や手薄なメンバー相手の時にはしっかり勝ちきり、福山競馬史上屈指の名牝の地位を築き上げることになっていく。
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