1998年度と2010年度の福山競馬の重賞の比較
少しずつ賞金が下がって、それでも2004年度は重賞の最低優勝賞金が200万円と持ちこたえていましたが、2005年度は200万円の賞金が70万円まで削減され、それ以降もまた削減…
市井のファンだった私でも苦境に陥っている現実を感じずにはいられませんでした pic.twitter.com/FgYl3T2BmE— 昔の福山競馬のブログの人 (@FCK_no_blog) 2018年7月4日
90年代は賞金が最も高かった時代。
バブル景気が過ぎ去りオグリキャップブームも過ぎ去り、年々売上が下がりつつも賞金はなんとか維持し続けていた。
我慢が限界に達し賞金が削減されたのが2000年度。
その次の2001年度も削減され、2004年度には優勝賞金1000万円を超えるレースは消滅した(JRA所有者賞等の+される賞金は除く)。
そして2005年度は賞金が半分以下に。
たとえば最下級の1着賞金は30万円→15万円と半分ちょうどだが、A1の1着賞金が150万円→50万円と3分の1まで削減された。
黒字が確保できれば賞金が上がるという条件で、年度途中で賞金が引き上げられたがそれでも前年度までと比べると悲しくなるような賞金水準。
単純に考えれば競馬関係者の年収が半分になるということ。
それだけでなく、賞金が安くなればそれに見合った預託費用にせざるを得ず、低い賞金水準では馬を持てないと馬主が離れてしまうことも考えなければならない。
そして馬代金の回収すら難しくなる。
まぁこの時代はアラブばかりで、補助金を利用して格安中の格安で購入できていたので割とこの点はクリアできていたのかもしれないが、2000年前後でも市場を介さず2000万円で取引されたアラブ馬もいたとのこと。
一気の賞金削減は間違いなく悪手のはずだが、それをせざるを得ないほど困窮した状態であったということだろう。
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