1950年の岡山競馬

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1949年に開設した福山競馬の隣に位置する岡山競馬。
近い立地と、互いの売上を食い合わないような日程調整をしていたことで、人馬の往来が多かったことは想像に難くない。
とは言え各地を転戦することが可能だった一方、特に速歩競走では農耕馬が出場していたように、その地域にだけ出走していた人馬も多い。

同時代の岡山と福山を比較していく中で当時の様相を調査する。

1950年の福山競馬
1949年9月18日に初開催を迎えた福山競馬。 1949年に行われた競馬は全て大盛況だったが、1950年2月の1950年初開催はその余勢からか出場馬申し込み馬が300頭を超え、内40頭を不合格にし開催された。 主な合格馬...

またここで取り上げた内容が、後年、誰かの調査の手助けになれば幸いである。

確認できている出場騎手

近藤梶浦安部片岡世良
宇治郷山上美馬渡辺大脊戸
藤原岡田湯浅松尾清水
佐藤長塩三島金倉西岡虎
上別府岡本吉川稲垣小川
守時田口西岡忠藤井小松原
槌田大隅東森福島奥田
大森専奥山塩尻浅野岡野
矢野鈴木岡田誠成松堀口
安部岩池上岩朝今田川崎
久谷彌久末松尾常池上武(塩出)
(會原)(橋本)

()書きの騎手は誤字と思しきものや文字の潰れ等、正確性に欠ける騎手名。
やはり福山でも見かける名前が少なくはない。
しかし福山でしか見られない名前もあるが、それは同じく隣に立地している山口県や、より賞金の良い関西地区へ出向いている可能性がある。

「湯浅」は恐らく「湯浅堅」、また「安部岩」「安部」と少なくとも2名の安部が出場しているが、「安部岩市」「安部稔」の2名であろう。

施行距離

駈歩
10001200130013501400160018002000
速歩
18002200240026002800300032003600

出走馬

速歩

シンタチイナビカリトウカイニシホマレナガザクラ
ダイニフサンオカビクトリーウワミドリハルハナビゼンタツマキ
ミツナンセイテンカツヒサアリアケミズホ
ライオンシヤインホースアキランオーダイヤカツプスナールジヤツプ
ヨコズナフアーストプレイマンキツマスダサカエ
ダイイチツルヒメイチキビイセカゼノダカラヒサシ
マツカワジイーニフテルヒカリダツトサンイワヨシ
バンリユウシマヒメウイエーオカヤマフクトミスワロー
キンダンダイヤモンドオカヤマコフトミタマギクホウヨイ
ダイニタマギクキンジヨウダイニセイカンキンランイヨカツ
ビゼンマツカゼハチアサヒミツハツギハクズルヒメダイニフジヒメ
アワジトヨニシキウジヨウテルカナミワケテルイカリ

駈歩

ビンゴコンドルセイカイトヨナミタイヨウライス
ヨウライノリヤスミスアラオダイニシゲハルシンプク
アサハヤカゼコガネヤマヨシタロウタイヘイキタノヒカリ
ミカサヒメサトヒメキヨザクラハクタカダイニツキエ
イシカワザクラトクユキマツノキヒバラタツミドリ
タチバナナカノニシキオオトリリードヨシキタ
ミスシミヅスズカツバメコクニフランチーデルモライト
リーダーダイニテツザクラカツサカエカイズルイチホマレ
モモタロウイチトリワカイサミマサカブトタカラニシキ
ダイニキイターミステラオハルヒカリシヨウハギンタ
ミチヤスゴールドアサヒセイカイダイニキイパーセキコウ
コクミヨシナガムスメギンバローヤルクイーンホワイトライト
ヤスナガムスメダイニマサミツオオミハヤブサヒメハナクロシオ
トムヨシトミヒノマルリユウライイヨスピード
チンカツプトキノヒカリサカエドウルハルイカリトヤマトツプ
キシタロウ

同名馬の誤植はなるべく排除しているが、判断に困るものはそのまま記載している。
また、口語と文語の誤りと思しきものは、複数回登場したものがあればその回数が多かった方を記載し、そうでないものはそのまま記載した。

出来事

・5月23日の第11レース(駈歩1350m)で、リユウテイに騎乗した堀口騎手がゴール前で手綱をしめて4着入線となる八百長騒動が起きたが、その際の記事の見出しが「またも八百長」であり、これ以前に同様の事案があったことを示唆している。なお、リユウテイは失格となり堀口騎手は出場停止3か月の処分がその場で下され、それでも怒りが収まらないファンに対し、「岡山市北方有楽園に多少でも寄付する」ことを条件としファン代表に一任、午後9時頃に散会となった。

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