1950年の岡山競馬

1949年に開設した福山競馬の隣に位置する岡山競馬。
近い立地と、互いの売上を食い合わないような日程調整をしていたことで、人馬の往来が多かったことは想像に難くない。
とは言え各地を転戦することが可能だった一方、特に速歩競走では農耕馬が出場していたように、その地域にだけ出走していた人馬も多い。

同時代の岡山と福山を比較していく中で当時の様相を調査する。

1950年の福山競馬

1949年9月18日に初開催を迎えた福山競馬。 1949年に行われた競馬は全て大盛況だったが、1950年2月の1950年初開催はその余勢からか出場馬申し込み馬が300頭を超え、内40頭を不合格にし開催された。 主な合格馬...

福山にも競馬があった.xyz

2019.02.22

またここで取り上げた内容が、後年、誰かの調査の手助けになれば幸いである。

確認できている出場騎手

（）書きの騎手は誤字と思しきものや文字の潰れ等、正確性に欠ける騎手名。
やはり福山でも見かける名前が少なくはない。
しかし福山でしか見られない名前もあるが、それは同じく隣に立地している山口県や、より賞金の良い関西地区へ出向いている可能性がある。

「湯浅」は恐らく「湯浅堅」、また「安部岩」「安部」と少なくとも2名の安部が出場しているが、「安部岩市」「安部稔」の2名であろう。

施行距離

出走馬

速歩

駈歩

同名馬の誤植はなるべく排除しているが、判断に困るものはそのまま記載している。
また、口語と文語の誤りと思しきものは、複数回登場したものがあればその回数が多かった方を記載し、そうでないものはそのまま記載した。

出来事

・5月23日の第11レース（駈歩1350m）で、リユウテイに騎乗した堀口騎手がゴール前で手綱をしめて4着入線となる八百長騒動が起きたが、その際の記事の見出しが「またも八百長」であり、これ以前に同様の事案があったことを示唆している。なお、リユウテイは失格となり堀口騎手は出場停止3か月の処分がその場で下され、それでも怒りが収まらないファンに対し、「岡山市北方有楽園に多少でも寄付する」ことを条件としファン代表に一任、午後9時頃に散会となった。